Kenichi's Time Out !

最近なにかいいことないかしら?
素敵なクラシックCDや本などの紹介とちょっとおもしろい話をUPしております。
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村治佳織の「Lumieres(リュミエール)」を聴く
評価:
村治佳織,村治佳織,フォーレ,ブレヴィル,サティ,吉松隆,ドビュッシー,ルグラン,ラヴェル,ディアンス,クレンジャンス,クレンジャンス,佐藤弘和
ユニバーサル ミュージック クラシック
¥ 2,200

村治佳織がビクターからデッカへ移籍したのはついこの前と思っていたら、もう、すでに6年も前のことになってしまっていた。
まったく、時間の流れるのは早い!!

そのうちに聴こうと思っていた「Lumieres」もあっという間にレンタルでいう「旧作」になってしまっていた。
おいおい、もう、そんなに?と思いながら、CDをトレイに乗せてPLAYボタンを押す。

エリック・サティの「ジムノペディ」が静かに流れてくる。
これは学生のころ、研究室でよく演奏しあなぁ(もちろんピアノで)などと懐かしく響きを楽しむ。
やがて「亜麻色の髪の乙女」「亡き王女のパヴァーヌ」とフランスものが続く。
ギターに実によくマッチしており、そもそもギター曲だったかのよう。

続くローラン・ディアンスという作曲家はなじみがないが、このディアンス作の「サウダージ」という曲はすこぶる気に行った。
なんとも言えぬエキゾチックさと現代性をあわせもつ不思議な音楽である。
一度、聴いたら忘れない独特の世界がそこにはあるのだ。

その後、フランシス・クレンジャンスの「2つの舟歌」と続いて、
フォーレのドリー組曲から「子守歌」と「優しさ」の2曲。
この子守歌も学生のころはずいぶんと弾いたので懐かしい。
この子守歌は2重録音だが秀逸である。

フォーレの後はピエール・ド・ブレヴィル「ギターのための幻想曲」
これはさほどでもない。

そして、ふたたびエリック・サティ「グノシェンヌ」
これも学生のころ嫌というほど弾いた曲で大変に懐かしい。
思えば、そのあたりにYMOが流行していたのだから、私と坂本隆一とは同じころにサティを弾いていたのかもしれないなぁ・・・・。

この後に吉松隆の「水色スカラー」という作品が続くのだが、この吉松さんの作品は素晴らしい。
古楽のリュートを思わせるような旋律を巧みに動かして現代曲を書いている。
ディアンスの「サウダージ」もよかったが、この吉松さんの「水色スカラー」もいい勝負である。
このフランスの流れの中に突然日本人が入っていて、浮いてしまうと思ったのだが、まったくそんなことはなく、むしろ自然に聴けてしまうから不思議である。
これは作曲の問題?それとも村治の演奏のなせる業?

次がドビュッシー「月の光」
これはいまいちかもしれない。
ピアノよりギターのほうがこの曲はお似合いかと思ったが、意外にそうでもない。
オリジナルのピアノによる演奏に軍配!
これで、終わりかと思った瞬間!ミシェル・ルグランの「夏は知っている」が流れる心憎さ。
実によいアルバムである。

このアルバムは吉松さん以外全編フランス音楽でまとめられていて、村治のギター演奏によるフランス名曲集的なアルバムなのだが、元来がギター曲を集めたのでは?と思うほど、ギター音楽になりきっていて、村治の演奏のレベルの高さがうかがえる。

ジャケットの村治佳織の写真も美しいし、演奏が技巧的でなくてよい。
どの演奏もうるささというものが感じられず、落ち着いたものとなっている。
疲れた心と体をいやすにはもってこいの一枚である。
ちょっと古いけど、お勧めの一枚!!!



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音楽
 
| Kenichi.Asano | CLASSICS | comments(0) | - |
こうもり傘とズックのころ
こうもり傘とズックは死語だろうと思って懐かしんでいたところ、ズックはいまだに健在とわかった。

こうもり傘とは、雨傘のことで、時代劇の中で長屋の浪人が傘張りをしているあの番傘に対して色が黒く、開いた時の形が、どことなくこうもりが羽を広げた形に似ているからそう呼ぶのだろうと思う。

しかし、いまどき単純に黒いだけの傘なんて葬儀屋の傘ぐらいになってしまったし「アイデアル」という傘が出始めたあたりから「折りたたみ傘」「ジャンプ傘」などが主流となり、もはやこうもり傘だなんて誰も言わなくなってしまったのだ。

だが、私にとっては、やはり、雨の日は「こうもり傘」というのが一番しっくりくる。
ゴム長を履いて、わざわざ水たまりの中を歩いたり、道端の蛙にいたずらしたり。
雨があがれば畳んだ傘は刀になったり槍になったりする。
黒色で個性のない傘は没個性と言われれば抵抗の余地はないが、子供が想像力を働かせるには持ってこいだったのである。

それに引き換え、今の、傘はカラフルで機能性が先走っており、雨がやんだらすぐに畳んでしまえる。お楽しみが少し減ってしまったのではないか?と思う。
特に幼稚園や小学生の傘は先が丸くなっていて夢も希望もない。
こんな哀しい雨道具に誰がした!!と怒りがこみ上げる・・・とは少々大げさだった。

さて、ズック・・・・。
この間抜けな響き。
オランダ語で「布」という意味だそうである。
ゴム底で布製の靴・・・・ということだ。
DOEKと書くらしい。(これのどこがズックなんだか・・・)
英語でDORKと書くとまぬけという意味になる。
どこかしら似ているとほくそ笑むのは私だけか?

私が子供のころ靴と言えばズック靴に相場がきまっていた。
お祝いごとでもあればエナメルの靴という選択もあるが、普段は裸足にズックが主流だった。
靴を脱ぐと子供はみんな足がふやけて臭かったり、豆が出来ていたりした。
貧しい時代だった。

さすがにそんな時代はもう終わったと思っていたら、ズックはいまだに健在なのだそうだ。
いまだに小さな子供たちは毎日ズックを履いているという。
しかし、履き方が上品なのだ。
ズックはその組成だけではなく履き方もあるのだ!
今の子供たちはズックと呼べる履き方はしていないと思う。

私が子供のころは授業が終わったら校庭で裸足になって走り回り、その足でズックを履く。
当然、靴の中は砂だらけになる。
しかし、まっすぐ帰らず通学路でも遊びながら帰る。
さらに靴の中が汚れる。
やがて足の汗で汚れがどろどろになるころ、ようやく帰宅。
あたりも暗くなっているという次第。
よれよれになって薄汚れたズックを脱いだ瞬間、嫌な匂いがする一方で、
足のほうはスーッと楽になり、ひんやりとする。
家の中に入る前に表で足を洗ってから入るのだ。
この時、ついでに、ズックも軽く水洗いしておく。。。
これがいわゆるあの時代のズックなのだ。

今の子供たちのような生半可なズックではないのだ。
今の子供たちはまず靴下を履いている。
学校が終わるとすぐに帰宅して塾へ。
塾が終わるともう深夜。
寝床に着いたらすぐに翌朝。
これではズックがズックになる以前に子供が大人になってしまう。
子供は子供でいなければズックはズックになれない。

こうもり傘もそうだったけど、ズックもやはり、だめ。
ズックは、あるにはあるけど、形だけで今やズック不在。

こうもり傘とズックのころが懐かしい・・・・。

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日記・一般
 
| Kenichi.Asano | DIARY | comments(4) | - |
サントリーウイスキー「響12年」と詩神
サントリーウイスキー「響12年」を飲む。
甘く、そして、ピリリとした味わいが口に広がる。

 「響」はサントリーが長年培ってきた技を結集して作り上げた、
 日本を代表する熟成感あふれるウイスーだ。

 そしてこの「響12年」は、『響』ブランド生誕20周年を記念し、
 ヨーロッパにて先行発売。
 かつてなかった12年もののウイスーとして、
 大な注目を集めたウイスキーである。

 うまいの一言。


こんなウイスキーはぜひとも田村さんと飲みたかった。
田村さんとは私が詩の神様と崇めた詩人田村隆一のことである。
「響」が発売されたのが1989年だから、当然、詩神も味わっていたに違いない。
1998年に亡くなったのが、もう、ずーっと前のことのように思われる。

詩神はウイスキーが大好きで作品の中で「生命の水」とか「黄金の水」などと表現していただけでなく、スコットランドまでウイスキーを飲みに行ったほどである。
また、神様同士ということであろうかバッカス(酒神)もよく詩の中に登場していたのを思い出す。
そういえば、詩神と酒神とは響きが似ているのも、あながち偶然ではあるまい。

生前に一度、鎌倉は稲村ケ崎のお宅を訪問したことがあった。
ニ階の書斎(本当はベッドルームかも知れないが)へ案内されたのだが、途中、階段の両脇にサントリーウイスキーのポスターパネルが何枚も張られていたのを思い出した。

詩神が思索(詩作)を巡らす時にはウイスキーが恋しくなるのは道理である。
いずれも気品あふれる詩的なポスター群の洗礼を一日に何度も受けるわけなのだ。
田村さんの一種哲学的でダンディな作品の数々は畢竟、ウイスキーの為せる業であったのかも知れない。

田村さんはウイスキーをロックで、私には水割りを作ってくださった。
窓から眺める稲村ケ崎の海岸。
もしも、今、田村さんが存命であれば、田村さんはこの「響12年」にどんな讃辞を書いただろうか?
ちょうど田村さんが亡くなって12年だから、この「響12年」は田村さんの生まれ変わりなのだ。
「ぼくの命を宿した水」とでも書いていただろうか?

そう思って味わってみると、この「響12年」は田村作品のような洗練された深い味わいがあり、静けさとピリッとしたインパクトを与えてくれる格調高いウイスキーだ。

この年末にはもう一本「響12年」を買って、記念に「田村隆一の生まれ変わり」とラベルに書いて置こう。

高島屋

JUGEMテーマ:日記・一般
| Kenichi.Asano | DIARY | comments(0) | - |
街にて
今日は晴れて天気がよいが、その分だけ寒い。
髪の毛が長くなったので、床屋へと出かけた。

床屋はなぜか混雑していた。
入り口に一人の中年の女性がいて誰かを待っている風情である。
見ると店内に小学5年ぐらいの少年がいて、
外にいる母親を目で探しては手を振っている。
なるほど、と思いながら自分の順番を待つ。

やがて少年が誘導されて椅子に座ると店外にいた母親が出てきて注文をし始めた。
小学5年ぐらいである。
そのぐらい自分で言える。
そもそも小学校3年あたりから床屋は一人で行けるはず。

なんという親子だと呆れて見ていると、少年が口を開いた。
「バリカンは使わないように」
と店員ではなく母親に向かって言った。

床屋の帰り道。
小さな女の子とその母親と思しき年格好の女性が二人並んで信号待ちをしていた。
信号が緑に変わるや、女の子はばーっと横断歩道を走りだし、母親があわてて後を追いかけた。
「××ちゃん!そんな走っちゃだめ!」
でも、女の子はとても嬉しそうに走り続けた。
私は自転車で後ろからその様子を楽しみながらゆっくりと追った。

歩道のやや狭くなったあたりで、二人に追いついた私はブレーキをかけて減速した。
その音に気がついた母親が振りかえって、私の自転車に道をあけた。
「ごめんなさい」
私の追い越しざまに母親が私に謝った。
「あ、いえ」
私は申し訳ないと思いながら二人の横をそっと走り抜けた。
すると後ろから女の子の声が聞こえた。
「どうしてごめんって言ったの?」
そうなのだ。
楽しそうな親子を邪魔したのは私のほうなのだ。
謝るべきは私なのに・・・。
「ごめんって言うのはおじさんのほうだよ」
振りかえって私はそう言いたかったが、現実の私は黙って走り去った。

JUGEMテーマ:日記・一般
 
| Kenichi.Asano | DIARY | comments(0) | - |
この番組は絶対に見るべし!辻井伸行のドキュメント2本!
先月、チケットが50枚もオークションに出されて満席になるかどうか危ぶまれた福知山でのコンサート。
とても心配だったが、なんとか満席になり、無事に演奏を終了した辻井伸行。
アンコールを通常よりも多めに演奏したそうだ。

さて、彼の人気ぶりは衰えを知らないのだが、そんな彼のドキュメントが2本放送される。
ひとつはNHK教育の番組で「ETV特集」の第296回。
「TSUJII 〜ピアニスト辻井伸行・栄光への20日間〜」と題して先のクライバーンコンクールでの優勝への道のりを追ったもの。
放送はNHK教育テレビ 2009年11月22日(日)午後10時より

そして、もうひとつはテレビ朝日系列「報道発ドキュメンタリ宣言」の11月30日分
こちらは「奇跡のピアニスト、密着4000日」と題しておよそ10年間の彼の成長を追ったものだ。
放送はテレビ朝日系列2009年11月30日(月)午後7時より

この二つは絶対に見逃せない!!注目っ!!
永久保存版である。

詳細はこちらのURLからどうぞ!
NHK教育 ETV特集
    
http://www.nhk.or.jp/etv21c/lineup/index.html
テレビ朝日系列 報道発ドキュメンタリ宣言
    
http://www.tv-asahi.co.jp/d-sengen/

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