Kenichi's Time Out !

最近なにかいいことないかしら?
素敵なクラシックCDや本などの紹介とちょっとおもしろい話をUPしております。
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午睡
JUGEMテーマ:日記・一般


午後の睡眠と書いて、午睡(ごすい)という。
すなわち、昼寝のことである。
時々午眠と書いている人がいて、気持ちはよくわかるのだが、それは微笑ましい間違いである。

単に「昼寝」と書くよりは「午睡」と書いたほうがどことなく格調高い。
もちろん、どちらも昼飯を食べておなか一杯になり、まぶたが重くなる現象なのだが、「昼寝」と書くと、だらしなく口を開いてがーがー眠る感じである。そこを、ちょっと構えて「午睡」と書くと、書斎のロッキングチェアでゆったりした時間を過ごすようなイメージがある。

なぜ、急にこんなことを書くのかと言うと、実は私は休日の昼食後はたいてい幼稚園児のようにすやすやと軽い眠りに落ちるのが好きだからである。
場合によっては静かな音楽を聴いていたり、あるいは好きな映画を流して、ゆったりとした時間を過ごすのである。
熟睡まではしないでおくのがよい。
熟睡をして16時を過ぎたころに目覚めたのでは、遅すぎる。
体が冷えてしまう可能性も否定できず、場合によっては風邪を引いてしまう危険すらあるのだ。
だから、軽い瞑想から少々の意識不明のところまでを往復するぐらいがよろしい。
時にはさわやかな夏の風がそよそよと吹いてみたり、あるいはにわか雨が降り始めて、私を目覚めさせる。
ちょうどそのぐらいがよろしい。
こういったものが「午睡」なのである。
実に文学的な眠りであるといえるだろう。

これを体得するには、いくつかの手法があるので伝授する。
まず、昼食は苦しいほど満腹ではならない。
そこそこにして腹八分目から9分目ぐらいでとどめる。
食後はやや渋めのお茶などをいただき、風通しのよい板の間、もしくは縁側・・・、マンションなどの場合はフローリングの床で代用してもよいが、そういったところに、腰を下ろし静かに瞑想する。
上級者は何も考えないようにして頭を空っぽにする。
いわゆる無我の境地である。
5分もすると軽い眠気に見舞われるのだが、ここはしばらく我慢する。
出来れば、家族やTVから流れてくる会話などをそれとなく耳から入れて耳から出す状態を意識していると、やがて頭がぐらぐらし始める。
その状態を2〜3分我慢したところで、ゆっくりと仰向けになり、そっと息を吐き出す。
30秒程度、眠りの中に身をゆだねてみる。
首まで浸かったところで、意識を取り戻し、再び、眠りに身をゆだねる。
これを何度か繰り返すと、やがて朦朧とした境地に浸ることが出来る。
そこで10〜15分ぐらい意識を失ったところで「おっといけない!ついうとうととしてしまったぁ!」という具合に起きる。
起き上がったら、軽く後頭部を手のひらで叩いて、首筋を揉み解し、ふぅと息を吐いて、窓外に聞こえるせみの声にしばし耳を傾けて、「今日も暑いなぁ」と独り言をつぶやいて立ち上げる。
これで「午睡」の完成。
最後まで出来るようになるには、相当な訓練が必要だが、文化人を目指す若者たちは、今からでも遅くはないから、まず、トレーニングを始めることだ。
きっと素敵な「午睡」が出来るようになる。
それでは健闘を祈る!グッドラック!ならぬグッド午睡!
| Kenichi.Asano | DIARY | comments(2) | - |
スティーブ・ライヒの音楽
JUGEMテーマ:音楽


7月4日の深夜に放送されたスティーブ・ライヒの番組を見た。

ライヒ音楽の特徴
最初に、作曲家の吉松隆さんがわかりやすく解説。
単純な音型のループや漸次的位相変異(徐々に発生するパターンの変化やリズムのズレ)が延々と続くのがライヒの音楽の特徴なのだが、この技法は、聴き手に『独特の浮遊感』や『極めて原始的な催眠効果』をもたらすのだという説明には脱帽。本当にそうだと思ったし、私も普段からそれは感じていた何しろよく眠れるのだから。
フワフワとした恍惚状態や朦朧とした意識混濁作用効果は、ライヒの音楽の最大の特徴であると同時に魅力でもある。

コンポージアム2008から
東京オペラシティで開催された「コンポージアム2008」公演から、スティーヴ・ライヒをゲストパフォーマーとして迎えて行われた5/21の演奏会の模様が放送された。

<ダニエル・バリエーションズ(2006)>
この曲は2006に作曲されたもので日本初演となる。
声楽とアンサンブルのための作品で、聖書の「ダニエル書」と、アメリカのジャーナリストで2002年にパキスタンで殺害されたダニエル・パールの言葉をテキストにしたものだが、アメリカで9・11が発生した際に感じた強い不安が作曲のきっかけとなり、世界の不安は本来それを抑えるはずの宗教に起因しており、多くのテロリズムなどを生み出しているということを表現したかったようである。そのひとつの象徴としてヴァイオリニストでもあったダニエルへの追悼の意が特徴的なストリングスのパートに込められているという。
シナジー・ボーカルズのハイレベルな歌(?)が聴けたが、音楽自体はテーマがテーマだけにどこか不安なものを煽り、胸がザワザワとするようなものであって、これはあまり心地よいものではない。

<18人の音楽家のための音楽(1974-76)>
こちらは言わずと知れた名曲である。
私はCDでは昔から聴いていたのだが、実際の演奏を見たことがなく、この音楽のサウンドが一体、どのようにして作られるのか、ずっと謎のままであった。
しかし、この放送を見て、すべてがはっきりとわかった。
もちろん音楽もよかったが、私にはこの謎が解けたことがもっとよかった。
数台おかれたピアノは単純なリズムを延々と打ち続け、その中の一人にライヒ本人も入っていて、その演奏する姿はなかなかのものであった。
私が特に恐れ入ったのはマリンバのリズム裏打ち隊である。
ンタ、ンタ、ンタ、ンタ、ンタ、ンタ、ンタ、ンタとずーっと裏を叩くのである。
私がやったら、おそらく5分も叩いたところで、リズムを崩してしまって表のリズムに合流してしまうだろうに・・・。
ところが彼らは右手に2本、左手に2本のマレットを持ち、実に正確に、ひたすら裏を叩き続けるのだった。。。
これもひとつの才能かもしれないなどと、ついつまらぬことを考えてしまうのだが、その姿はまったく感動的なものであった。

指揮:ブラッド・ラブマン
演奏:アンサンブル・モデルン 、シナジー・ボーカルズ 、スティーヴ・ライヒ
収録:2008年5月21日 東京オペラシティ・コンサートホール

最後はNHKのスタジオで収録された<ディファレント・トレインズ(1988)>
この曲は録音された人の声とすでに録音された弦楽四重奏に生の弦楽四重奏を重ね合わせた演奏なのだが、実際、どのようにシンクロさせ、あるいはずらしていくのか非常に興味があったのだが、これを見てなるほど、と思った。現実にライブ等で演奏するのは非常に困難な曲だと理解できた。
この曲は大きく3部から成り立っており、第一部は「第二次世界大戦前のアメリカ」を表現している。
ライヒの両親は彼が幼い頃に離婚してしまい、彼はその両親の間を列車で行き来した。
このパートでの声はそのときに付き添った家庭教師とその頃ポーターを務めていた老人の声である。
第二部は「第二次世界大戦中のヨーロッパ」となり、サイレンなどが鳴り響く不気味なパートとなる。
ナチスによってユダヤ人が列車に乗せられて移動させられているさまに思いを馳せている。
強制収容所へ移送される人々と彼らを待ち受ける運命。
このパートの声は、その収容所からの生還した3名の体験談であるという。
そして、「戦後」をあらわす第三部へと続く。
ここでは前の2つのパートを統合したものとなっており、ある種のストーリーを描き出す。
この音楽についても、昔から、演奏方法が謎のままであったが、ようやくわかった。
CDのライナーノーツや解説などにはいろいろと書いてあるのだが、やはり、百聞は一見にしかず、という言葉の通りで、見ることほど理解につながりやすいものはない。
ということをここに書いても、結局は、これを読む人は、理解できるはずもなくて、正に百聞は一見にしかずなのであるが・・・。

NHKにお願い
NHKには沢山のライブラリーがあって、それらがDVDとして流通に流れている。
しかし、それらのほとんどは世界遺産であったり、歴史ものであったり、あるいは宇宙などの科学ものである。
しかし、NHKには落語や音楽などの相当数のすばらしい記録があるはずで、それらを一体いつ流通に流してくれるのだろうかと、ひそかに期待している人は、おそらく私だけではあるまい。
著作権の問題などがあるのだろが、すばらしいものはなんとか、世の中に送り出す必要があるであろう。
高額な取材費と相当数の機材を投入して収録した画像がたった一度電波に乗るだけではあまりにもったない。それこそ受信料泥棒である。NHKよ!この件(音楽などの収録した画像のDVD化)、真剣に検討せよ。
| Kenichi.Asano | CLASSICS | comments(0) | - |
スティーブ・ライヒの演奏 NHKで放送
JUGEMテーマ:音楽


本日の22時すぎから、NHKの芸術劇場という番組枠で、スティーブ・ライヒの特集がある。
演奏曲目の中に私の大好きな「18人の音楽家のための音楽」とか「ディファレント・トレイン」などがあるので、とても楽しみである。
CDで聴いていると、一体、これはどうやって演奏しているのだろうという謎が深まるわけだが、今夜、その秘密の全容があからさまになるわけだ。
本人の演奏している姿も見ることが出来るらしく、これは録画ものだと思う。
なかなかに楽しみな企画なのである。
新聞でチェックしておこう・・・。
| Kenichi.Asano | CLASSICS | comments(1) | - |