Kenichi's Time Out !

最近なにかいいことないかしら?
素敵なクラシックCDや本などの紹介とちょっとおもしろい話をUPしております。
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今、注目はこれだっ!!
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旅立ちの朝
JUGEMテーマ:日記・一般


早いもので今年も、4分の1が終わって明日から4月・・・。
世間では、新入学、新社会人、転勤など、この時期はなにかと忙しい。
奈良に住んでいたころは、盛り場のすぐそばに住んでいたので、この時期は明け方まで送別会や壮行会で賑わっていて、熟睡できなかったものだ。

そして、とうとう我が家にもその時期が来て、長男がいよいよ今日新社会人として旅立って行く。
親として、嬉しいものだが、やはり、淋しい想いが募る。
元気で暮らしてくれればそれでいいと思うし、彼なら元気で暮らせるはずとも思うのだが、一抹の不安がよぎり、大丈夫だろうか、という想いがこみ上げたりするのである。

まぁ、どの親もこんな感情を抱いているのだろうと、私もたかをくくるしかあるまい。
社会人としての新しい門出をせいぜい祝うことにしよう。
| Kenichi.Asano | DIARY | comments(2) | trackbacks(0) |
三婆散歩団 with a dog の誕生
JUGEMテーマ:日記・一般


最初の婆さんとコロ
この周辺にマンションが林立し始めて2年になる。最初のマンションが建ち、そして2つめが建ったある春の日、茶色の日本犬をつれた一人のばぁさんが忽然と現れたのだ。それはまるでドイツの大哲学者カントがそうであったように、毎朝、決まった時間に決まったルートで犬と一緒に歩いて来るのだった。そして、その微笑ましい姿を通勤の途上で見るのが私の日課になった。私はこの茶色の犬に勝手にコロという名を授けた。コロは姿勢がよく小ぶりで、婆さんの歩調に合わせてゆっくりとちょこちょこと歩く。よく飼い主をぐいぐいと引っ張る行儀の悪い犬を見かけるのだが、このコロに限ってそんなことはない。いつも主人に心を配っているやさしい犬なのであった。

もう一人の婆さん
やがて、夏が来て、変化が起きた。コロを可愛がる別の婆さんが現れたのだ。散歩の途中で新しい婆さんが待ち受けていて、世間話をしながらコロをなでるのである。そしてコロもこの新しい婆さんになついた。実に微笑ましい姿ではないか。私の通勤は時間帯がほぼ決まっており、前後5分程度しかずれることがない。毎朝、この二人とコロを見かけるようになったわけであるから、この二人の立ち話は5分に及ぶものであることは間違いない。そして、その年の秋が深まったころ、夕方にもこの二人とコロの立ち話が見受けられるようになった。二人とコロの関係は親密になっていった。そう、これが婆散歩団 with a Dog の始まりである。

そして、もうひとり・・・
実はこの近辺には、ちょっと大きな犬を飼っている家があって、この散歩団の最終行程がこの家の前ということになっていった。いつも散歩の終わりは、この家の前で、その家にいる大きな犬に二人で声を掛けるという、実に心温まるものになっていったのである。この家には一人の婆さんが住んでいるのだが、やがて、この婆さんが、大きな犬の通訳として、玄関先に現れるようになった。散歩団の婆さんが、声を掛けるたびに、それを大きな飼い犬に翻訳して伝え、犬が何かを表情で返すたびに、それを人間の言葉に置き換えて、二人の婆さんに伝えているのである。たとえば、尻尾が3回振られたので、喜んでいますわ、とか、耳がピクリと動いたので、あら、びっくりしたって言ってます、とか、そのような類である。もちろんコロには通訳の必要はない。そして、その年の冬が過ぎて、翌年の春が始まるころには、この通訳の婆さんも加わえて、つしか三婆散歩団 with a Dog が形成されるようになったのであった。

三婆散歩団 with a dog
こうして三婆散歩団 with a dog の活動は開始されたのであった。毎朝、決まった時間に集合し、決まったコースを歩く。家々の庭先に咲く花や植木の手入れ具合、それぞれの家に飼われている犬たちへの挨拶。そして、人間世界の噂話・・・。散歩団の日課はこのようにして継続されていった。そして、時には夕方にも実施されるようになっていったのである。やがて、暑い夏が来て、秋になり、そして、季節は冬を向かえようとしていた・・・。(続く)
| Kenichi.Asano | DIARY | comments(0) | - |
柳家小三治の「ドリアン騒動〜備前徳利」
JUGEMテーマ:芸能


こいつぁおもしれぇ〜。
ご存知!まくら落語家の柳家小三治師匠の最新作。といっても録音は少々古くて2001年9月21日だ。年末に発売予定を知り、早速購入して聴いてみた!

ドリアン騒動ってなに?
そんな落語ってあったかな?いいえ、そんな古典も新作もございやせん。
これは小三治師匠がシンガポールへ行ったときのホテルでのお話しなんです。
小三治師匠の海外での爆笑談は柳家小三治トークショー 1 〜めりけん留学奮戦記」や「柳家小三治トークショー 2 〜ニューヨークひとりある記」なんかもありますが、こちらは本題の古典の前に延々と36分もまくらを語ってくれてまして、それも「ドリアン騒動」となんとも心が騒ぐようなタイトルです。あのくさ〜いドリアンたるものに、一度は挑戦してみたいと思った小三治師匠。果たしてその顛末やいかに!!

かなり笑えるエピソードの数々
この日の小三治は志ん朝の代演で急遽高座にあがったためお題目が「おたのしみ」となっていたらしく、何をやろうかとしゃべりが長いのです。
ドリアンの話に入る前には文朝師匠や扇橋師匠の話があって、私はこっちも好き。
以前の小三治師匠の落語の録音と言えば、ほとんど古典的なまくらがちょっとあって、すぐに本題へ入ってしまうのが多いのだけれど、最近の録音になるとまくらが長いですよ。
そのまくらの面白さと言ったらたまりません。このドリアン騒動もそんな面白いまくらのひとつ。でも、これはこの日限りの一回こっきりだったようですので、これは正に貴重な録音であると思います。今は亡き枝雀師匠が言ってましたが、落語は感情の記憶なので、同じ話を何度聴いても、また同じところで笑えるのだそうです。このドリアン騒動も何度でも笑えます。一枚買えば何度でも笑えて、本当にお得!!ストレス発散にもってこいの一枚ですね。
| Kenichi.Asano | 落 語 | comments(0) | trackbacks(0) |
COLLABORATIONS! 小松亮太(バンドネオン)
評価:
小松亮太,Keiko Lee,チャーリー・コーセイ,寺田恵子,山口智子,小曽根真,Jake Shimabukuro,林英哲,宮本笑里
¥ 2,645
(2008-01-23)
Amazonランキング: 131位
粒ぞろいの演奏
これは素晴らしい
今や、名実ともに、世界のバンドネオン奏者になった小松亮太の11枚目のアルバムが発売された。
全曲オリジナル!しかも、さまざまなジャンルののアーティストとの絶妙なるコラボレーション! アルバムタイトルも、そのまま「Collaborations!」だ。

バンドネオンとは・・・
アコーディオンと区別が付かない人もいるかと思いますが、簡単に言うと鍵盤があるのがアコーディオンで、鍵盤の代わりに沢山の小さなボタンが並んでいるのがバンドネオンだ。
もちろん音も鋭くてはっきりしている。アルゼンチンタンゴで使われていると言ったらいいだろうか。
この楽器はボタン配列も音階どおりではなくテンでバラバラ。胴を引くときと押すときでも音が違うという実に摩訶不思議な楽器なのである。

小松亮太は・・・
デビュー10周年を迎えるのだそうで、今回は、自身初の渾身のコラボレーション・アルバムとなっている。
それこそさまざまなジャンルからゲストをお招きして、タンゴというスタイルにとらわれず、自由闊達な演奏を繰り広げる、とっても芸術の香り高いコラボレーション・アルバムだ。

演奏曲目
1. 土手と君と
なんか「どて」というのが芸術にふさわしくない響きなんですが、マンドリンの響きが実によいですね。

2. シン・ナダ・デ・パルティクラル featuring 小曽根真
3. スピカ・エスキス featuring 小曽根真
この2つはセットに聞こえるのですが小曽根さんのピアノがすばらしくタンゴしています。でも、やっぱりJAZZなんですよ。その微妙なところが面白いですね。

4. 下弦の月 featuring チャーリー・コーセイ
最初、え〜、ちょっと下手じゃない?って思ったのですけど、この曲は大変な難曲です。これをちゃんと歌えるのだからすごい!何度か聴いているうちに気に入りました。それとこのチャーリー・コーセイさんの声ってどこかで聞いたことがあると思ったら、なんとルパン三世の歌を歌っていた人ですって。やっぱり、そうか!って感じです。

5. 星と友情 featuring ジェイク・シマブクロ
これはまた、なんとも、初めてちゃんとウクレレを聴きました。
タイトルの通りの純粋な演奏ですね。

6. 揺籃歌 featuring 寺田恵子/SHOW-YA
結構、おばさんになっているんですね、再結成したSHOW-YAの寺田さんがボーカルです。
「ようらんか」って小難しいですが、子守唄です。ほんわかした雰囲気で素敵でした。

7. テキーラ・トリステ featuring 笹子重治
これはなんと!ハモンドオルガンが最高ですよ。リズムもいいし、メロディもいいですよね。ついうきうきとしてしまいます。ヨーロッパの映画を見てるような気分になってしまうのは私だけでしょうか・・・。

8. 海神礼讃 featuring 林英哲
日本の民族音楽風な響きです。和太鼓がドンドンとなって、なんだか切ないものを感じます。どこか郷愁のようなものを感じてしまうのですね。でも、途中から掛け声などが入りますし、勇壮な感じもして、とても面白い曲です。バックに流れるパッセージがモルダウの川の流れを思わせます。(途中のチェロのソロはビートルズのエリナーリグビーでしょう!)

9. 土手と君と(Choro Version) featuring 山口智子
これが傑作!!一曲目と同じ曲ですが、なんと山口智子さんの詩の朗読が全面にフィーチャーされます。これが下手なんですな。「君の町は島だった。生まれてみたら島だった」というのが延々と続くのですが、これが上手とは言いがたい朗読なんだけど、何度か聴いたら癖になってしまって、今では下手ウマだなと理解してます。大好きな曲になってしまいました!

10. “天に捧ぐ” featuring Keiko Lee & Ryota Komatsu & Emiri Miyamoto
これはボーナストラックで、これだけ自作ではありませんね。岩代さんの作品だったと思いますが、とても雄大な音楽で、そこにケイコ・リーのソフトなボーカルが入り、小松亮太のバンドネオンがフィーチャーされ、なんと宮本笑里のバイオリンがソロを取るという豪華な一曲で最後を飾っています。

もう・・・
これは聴くしかないでしょう!
きっと癖になりますよ。
保証します!!


JUGEMテーマ:音楽
| Kenichi.Asano | MUSIC | comments(0) | - |
都市開発を考える 〜どうも住みにくいと思ったぜ〜
JUGEMテーマ:読書


なんだか日本の都市っておかしいよね!?って思っていたんです。
映画で見る限りでは、欧米の都市って職住が同じところにあって、しかも、人々の暮らしが、その都市の中で生き生きと繰り広げられているじゃないですか。
なのに、日本の都市開発って、職住バラバラに切り離すものばかりだし、人間の生活が無視されているような、そんな不快な感じがしてならないのですよ。
昔はそうじゃなかったのに、いつからそんなことになってしまったのだろうって考えてました。
そしたら、こんな本があったんですね。

都市開発を考える アメリカと日本
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岩波新書 新赤版 215
大野輝之&レイコ・ハベ・エバンス
出版社名 岩波書店 (ISBN:4-00-430215-3)
発行年月 1992年02月
サイズ 235,3P 18c
価格 735円(税込)

それはバブルのころからだった!!
要するに日本の行政は欧米の都市開発を模倣して、日本でも「民活」だの「規制緩和」だのと騒いで、どんどんと民間デベロッパー主体で都市開発を推進してしまったわけです。
その結果、高い家賃でも利用してくれる事務所向けのビルばかりが増えて、住宅は根こそぎ地上げにあってしまったという悲劇が生まれたんですね。中曽根首相なんかの時代かと思いますけど、おそらく自民党には不動産業者やゼネコンから多額の金が還流されたんではないでしょうか・・・。
どうもそういうものが匂います。

政府の考えは間違っていた!!
欧米の民活というのでしょうか?民間の力を使っての都市開発のあり方は、実際は住民の利益を考慮した規制だらけ(と言ったら語弊がありますが)のもであったのですが、日本では民間デベロッパーにとって都合のよいところだけが輸入されて、本質的な部分が欠落していたということがこの本を読むとわかります。
だから、日本の都市開発は非常にいびつな世界を表出してしまったんですね。

今、都心に高層マンション
おそらくこの本で指摘している住民無視の都市開発によって周辺部に追いやられてしまった住民の帰ってくる場所として高層マンションが建築されているかのように見えるのですが、これで本当にいいのでしょうか?生活環境は劣悪になっているでしょう?学校もなくなったし、買い物だってスーパーがなくなってますよ。
徹底的に住みにくくしておいて、今度はマンションです。
これが本当に適切な都市開発なんでしょうかねぇ。
もっとしっかりと自分たちの住む街の事を考えていく必要があるように思えるのですが、果たしてどうなんでしょうか・・・。

この本なんですが、これは今は絶版で手に入りません。
お近くの図書館で借りてみるか、古本で探すしかありませんね。
アマゾンなら中古が1円から出ていますので、お求め易いでしょう。
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