Kenichi's Time Out !

最近なにかいいことないかしら?
素敵なクラシックCDや本などの紹介とちょっとおもしろい話をUPしております。
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映画「祝辞」(1985年 栗山富夫監督 財津一郎主演)
Kさんの薦めでDVD化されていない映画作品を見た。
1985年の松竹作品でタイトルは「祝辞」
釣りバカシリーズで有名になった栗山富夫監督の作品で主演が財津一郎。
この映画が公開されたときは、ちょうど伊丹十三監督の「お葬式」がヒットした翌年だったので、二番煎じのように感じてしまったのを覚えている。

ストーリー
さて、内容であるが、うだつのあがらない総務部管理課長の早乙女(財津)は、部下に専務の息子がいるのだが、その専務の息子が結婚することになり、その披露宴で上司としてスピーチをする栄誉を得たのである。しかし、彼はそんな器用さはなく、まじめぶっきらぼう一直線な男であり、晴れがましい席上での挨拶など出来ようはずもなかったのである。それから披露宴までの間、彼には地獄のような眠れぬ日々が続くのであった。そして、ようやく完成した祝辞を携えて披露宴に臨んだのであるが、直前に話をした総務部長(前田武彦)の内容が、なんと彼が何日もかけて考えたものと同じものだったのだ!動転する早乙女のスピーチはどうなるのか・・・。そして、とうとう彼の順番が来てしまった。「え〜、私には二人の子どもがおりまして・・・」そこで絶句。しばらくの息苦しい沈黙の後「おめでとうございました」としか言えず席に戻るのであった。帰宅後、彼は退職を決意するのであるが、専務から「君の話には感動した」とスピーチをほめる電話が入り、安堵するのであった。

〜小さなことに翻弄される小市民の悲しさ〜
この映画を見て、小市民の悲しさを感じてしまった。会社のトップ層はそれほど大きなこととは思わずに祝辞を依頼したわけだが、無骨な管理課長にとっては人生を揺るがすような大事件だったわけである。経営幹部のちょっとした一言に一喜一憂するサラリーマンの悲哀とでも言うのだろうか、小心者の私にはとても響く内容であった。彼の直前に話をしたのが総務部長である前田武彦なのであるが、この堂々として、ゆとりのある巧みな話術でみんなを笑わせるスピーチ。いかにも前田武彦らしいのである。実にすばらしいキャスティングだと感心する次第。その後に話をしろと言われるのは、誰でも嫌に違いない。そこに持ってきて、同じ内容をやられてしまったぶきっちょな早乙女であるから、もう、どうにもならなかっただろう。でも、その訥弁がよかった、心を打ったと、ほめられて、どん底から一気に頂点に上り詰めるさまは、まさに小市民のささやかな生活を描いたこの映画の見所ではないかと思う。まぁ、地味な映画ではあるが、DVD化して欲しいものだと思った。私なりに感動し、笑い、そして涙した。記憶に残る一本であった。
| Kenichi.Asano | CINEMA | comments(0) | trackbacks(0) |
キミは他人(ひと)に鼻毛が出てますよと言えるか(北尾トロ)

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キミは他人(ひと)に鼻毛が出てますよと言えるかicon
著者 北尾トロ
幻冬舎 (ISBN:4-344-40799-7)
2006年06月
文庫本 307ページ
価格 630円(税込)

この北尾トロさんという人はフリーのライターということで、少々危ないネタを売りにしている人のようです(間違ってたらごめんなさい!)
この本は「裏モノJAPAN」という雑誌に連載されたものを一冊にまとめたもの。

小さな勇気を試す
人生長いことやっていると、あの時ああしておけばよかった、こうしておけばよかった、ということがたくさんある。そしてこの北尾さんも同じをこと考えていた。ただちょっと違ったのは、この方の場合、日常の生活の中で、普通の人は思ってもやらないでおく、どうせ過ぎ去ってしまうことだし、ここは無難に引いておこう、そう考えるところを「小さな勇気」と称して、思い切ってやってしまおうというのである。つまり、題名にあるようにあまり深い関係でもない人に「鼻毛が出てますよ」と言ってみたり、ということなのである。これを一般に小さな勇気と呼ぶかどうかは議論の余地があるのだが、まずは読んでみた。

第一章はちょっと異常かも・・・
主に、知らない人にいきなり話しかけて飲み屋に誘う、とか、遊んでいる子どもたちの仲間に入れてもらう、とか、とにかく普通ではない。もちろん著者も小さな勇気どころか、大変な勇気を振り絞って決死のチャレンジを試みているのである。そのドキュメントのすさまじさ。読んでいるこちらもハラハラドキドキ。とんでもない臨場感があるのだ。やっている中身はどうしようもないのだが、読み物としては面白いと思った。

第二章はなかなか危険かも・・・
ここでは、電車でマナーの悪い客を叱り飛ばす、とか、まずい蕎麦屋にまずいと指摘する、とか、ちょっとした知り合いに鼻毛が出てますよ、なんてことを言ってみようというのである。これは誰しもが一度は思ったことがあるけど、我慢してしまった、そんなことに決着をつけようというのである。エールは送るが、中には危険な客もいるから要注意なわけで、これも読み物としては、ハラハラドキドキの臨場感があり面白いが、私自身はやってみようとは思わないことばかりだった。

第三章は思いつきだな・・・
ここのコーナーは度胸試し的な企画がまとめられている。競馬で一点買いをして札束を手に出来るか、とか、人前で自作の詩を朗読してみる、とか、42歳で就職試験を受けてみる、とか、まぁまぁ、誰にでも出来る内容である。普通にやっている人はやっているし、初めてやる人はハラハラドキドキなのだろう、その体験記という感じで、それほどのインパクトはなかった。

第四章は当たり前のこと・・・
だんだんと尻すぼみなのだが、ここでは、昔、好きだった女性に告白してみる、とか、母親の若いころの話を聞いてみる、とか、高校のころにいじめた教師に謝る、とか、別段、ハラハラもドキドキもなくて、ここらあたりからは普通の読み物なのであった。

番外編は単なるドキュメント・・・
最後におまけがついていて、著者と同業だった一人の男性の借金生活と失踪事件の顛末を書いたもの。それほど深く追求しているわけでもなく、ドキュメントとしては取材が足りない。単に自分がかかわったことだけを他人のこととして書いただけでのことで、これはおまけにもなりやしない、と思った。紙の無駄かも知れない一章である。

というわけで、結論は・・・
北尾トロさんという人、なかなかに変わっていて、しかもデリケートだ。神経が繊細なんだと思うのは、その観察の細かさである。自己の内面をよく見極めて書いている。だから、読者側にもそのハラハラドキドキがとてもよく伝わるのだ。しかし、企画自体はとても異様であり、本人が必然であると言っている割には、あまり必然性を感じないものが多かった。雑誌の連載のために無理やりやっているような気がしてならない。結論を言うと、後半へ行くと普通の読み物になってしまうので、前半ほどのインパクトはないが、まぁ、あんなことや、そんなことや、やってみたいと思う人はたくさんいるはずだし、いてもいい。おそらくみんな頭の中で結果を想像して、その段階で実行に移すことをやめているのだと思う。さて、それを実行したらどうなるか・・・必ずしも想像通りでないこともあるのだと、わかる一冊である、というのが私の結論。さて、みなさんはどう読むでしょう?

| Kenichi.Asano | BOOKS | comments(0) | trackbacks(0) |
帰ってきた時効警察 DVD-BOX ついに発売!予約受付中
評価:
オダギリジョー.麻生久美子.豊原功補.ふせえり.光石研.岩松了,三木聡.園子温.ケラリーノ・サンドロヴィッチ.麻生学
¥ 14,963
(2007-09-28)
あの「帰ってきた時効警察」がついにDVDになって登場!
2007年9月28日発売!(現在予約受付中)

前作を凌ぐ出来ばえ
「帰って来た時効警察」は一度見ると病みつきになる面白さで、その名を馳せる名作「時効警察」の続編である。
もちろん、内容も前作同様の面白さ、いや、それ以上にバージョンアップしている。
ただ、私には理解できない「まかで君」という役が増えているが、彼女の存在はほとんど意味がないように思えてならない。
その一点を除けば「帰ってきた時効警察」はとても面白い作品であると明言できる。
ドラマのいたるところに小ネタが仕込んであったり、もちろん、おなじみのレギュラーメンバーたちが繰り広げるおバカなギャグの嵐も見逃せない。

今回のDVDはTVオンエア版とは違う!
もちろん、今回も三木聡や岩松了らによるコテコテの脚本と演出なわけだが、このDVDはなんと!TVオンエア版とは中身が違うのである。
TVではカットされて放送されなかったシーンも付加したオリジナルなディレクターズカット(?)になっているのだ。だから、TVで一度見た人もHDDに録画した人もこのDVDでは新しいシーンを発見できるし、オダギリ・ジョーや麻生久美子らによるオーディオコメンタリーも大幅に増えている他、特別番外編もついているから決して損はないのである。

発売は・・・
冒頭にも書いたが9月28日。今なら予約特典として「誰にも言いませんよカード」がついてくる!
時効警察」と見比べたり「帰って来た時効警察ガイドブック」を片手に鑑賞するのもいいのではないだろうか。
これは買って損はしないお買い得だよ!
| Kenichi.Asano | CINEMA | comments(0) | trackbacks(0) |
世界最強!最悪にまずいアメ!サルミアッキ
これがサルミアッキのパッケージ
ついに「世界で一番まずい飴」と称するサルミアッキを入手した。
東京は新小岩にあるMikon Finland Shopから取り寄せたのである。

最悪のまずさ!!
こんなまっず〜〜〜い飴(というよりはグミ)があるなんて知らなかったのであるが、私の運営するフラッグフットボールチームMAXのメンバーがフィンランドへ出張した際にお土産として持ち帰ったのを食べたのが私の初めてのサルミアッキ体験だった。
そのなんともいえないまずさにはほとほと参ったのであるが、それからしばらくするうちに、また、食べてみたいと思うようになっていたのである。
なんと言おうか、他にも食べたメンバーがいるのだが、一様に「吐き気がする味」であったり「アスファルトの味」だったりと人によって表現が異なるのだが、要するにたとえようもなくひどい味なのであり、食後に気分を悪くした者もいたほどである。たしかにまずい!

ついに入手!!
その後、わがチームMAXではまずいゲテモノ土産シリーズが人気を呼ぶようになり、次々とまずいものが食されていったのであるが、いまだかつてこのサルミアッキを超えるものに出会っていない。まずいものを食べれば食べるほどサルミアッキが懐かしく思い出され、なんとか入手できないものかと探していた。そしてついに新小岩のお店「Mikon Finland Shop」が北欧から輸入していると知り、注文してしまったのであった。
入荷時期未定ということで、しばらく待ったが、ついに入荷したとのことで、我が家にもとうとうあのサルミアッキが配達されたのであった!!!

やはり、まっず〜〜〜い!ううう〜最悪〜!!
期待に胸を躍らせ、届いたサルミアッキの箱を開け、中から真っ黒なのサルミアッキの一粒をつまみ出す。特にこれと言った香りはしない。さりげなく口の中へ・・・。なんでもない。と、次の瞬間!!!うぐぐぐぐ〜〜〜〜。すっぱいような、苦いような、まったりしたような、どろりとしたような、くさいような、なんと言えないまずさが口中に広がり、唾がやたらと出て来る・・・。胃の辺りがぐぐっとせりあがってきて胃の中のものが出てきそうな感じ。激しい悪寒がして、思わず水を飲む。しかし、一向に気分の悪さは収まらない・・・な、な、なんという・・・まずいグミなんだこれは・・・・。
たった一粒食べただけなのに、30分が経過した今、こうして書いている今も、胸が悪い。
ふぅ〜なんという恐ろしい食べ物であろうか・・・、さすがはサルミアッキ!私が食べてみたいと思うわけだ。
これ、また、いつ入荷するかわからないから、食べてみたい人は今すぐ注文したほうがいい。絶対にお勧めです(なんのこっちゃ!!)

 
| Kenichi.Asano | DIARY | comments(2) | trackbacks(0) |
涙そうそう
評価:
妻夫木聡,長澤まさみ,麻生久美子,塚本高史,中村達也,平良とみ,橋爪功,小泉今日子,土井裕泰,吉田紀子
¥ 3,122
(2007-03-23)
「涙そうそう」をDVDで見た。
なにせ涙もろいので映画館で見るわけには行かなかった。

悲しい兄妹の物語
性格のよい兄と血の繋がらない妹が出会い、引き離され、再びめぐり合い、そして、それぞれの想いの中で生きる道を探していく・・・。
だが、運命は時に冷淡に人を突き放してしまう。
「涙そうそう」という歌は森山良子さんの亡くなった兄への思いを歌った作品だそうだが、この物語はその話をベースにしたオリジナル作品なのである。
お話は生い立ちなどがなにかと複雑な二人の主人公の切ない話で、兄妹愛がテーマと言えばよいだろうか。むしろ兄妹を超えた愛なのかもしれない・・・。
もちろん、題名からお察しのとおり、ハッピーエンドではない。

吉田紀子さんの脚本
脚本は「Dr.コトー診療所」でおなじみの吉田紀子さんだから、じっくりと見せる吉田ワールドがここでも展開されている。
なんと言えばよいだろうか、つまり、登場人物に悪い人はいなくて、みんな心優しいわけなのだが、それが災いしてというか、相手を思いやる気持ちが裏目に出て、行き違いになったり、傷ついたりという、そんな心の微妙なずれを描いたらこの人の右に出る人はいないという吉田紀子さんの作品である。
安っぽいテレビドラマなどによく見られるような説明のための台詞はなく、登場人物たちの語る言葉と表情、しぐさ、そして、その映像ですべてを語るのである。

観て損のない落ち着いた映画
めちゃくちゃに悲しい映画ではなかった。
妻夫木さんの兄が異様に明るくがんばりすぎているし、妹もとにかく元気で、それが悲しい。なんでこんないい人たちなのに、天は味方をしてくれないのかと、運命をのろわざるを得ないのだが、映画は入り込みすぎず、離れすぎず、ほどほどの距離をもって描いている。なにか上質な音楽のようでもあり、諸行無常の響きあり、じゃないけれど、人生の悲哀をそこはかとなく切り取ったような仕上がりであった。後世に残るような作品ではないけれど、観て損はない落ち着いた作品です。

| Kenichi.Asano | CINEMA | comments(0) | trackbacks(1) |
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