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Satisfaction (JUGEMレビュー »)
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2007.05.27 Sunday 22:22
寝ずの番
落語の演目である「らくだ」をモチーフにした中島らもの原作の映画化作品だが、これが実によかった。 出演者が強者ばかりの豪華な顔ぶれである上に、このお話自体が実に良く書けているのだ。ぜひ見てもらいたい大人の映画であった。 「寝ずの番」とは・・・ これまさにお通夜のことである。 映画の冒頭は上方落語界の重鎮・笑福亭橋鶴(長門裕之)の臨終から始まる。 弟子たちが師匠の臨終の言葉に大慌てして、挙句の果てにとんだオチがついて、落語家に最後にふさわしいのだが、このお通夜からが本番!師匠のなきがらをみんなで抱き起こして師匠の18番だった演目の「らくだ」よろしく「かんかんのう」を躍らせてしまうのである。しかし、こんなバカ騒ぎの中にも弟子たちの師匠に対する暖かい思いが伝わってきてしみじみとしてしまう。 そして、不運な男の死・・・ そして、一番弟子の橋次(笹野高史)が亡くなる。 このときの通夜がまたすごい、橋次兄さんの思い出ということで語られるエピソードの数々がものの見事に昭和から平成の変わり目を思い出させてリアルであるし、いかにも不運な男の実に笑える不運ぶり。この笹野高史という人が日本映画には欠かせない名バイプレイヤーなわけであるが、ここでも大活躍してくれていて、これはもう立派な主役であると思う。この人の味はなんとも言えませんなぁ。 やがて、女将さんの死・・・ そして、師匠のおくさんである女将(富司純子)は二番弟子の橋太(中井貴一)と話をしているうちに、急に事切れてしまう。今度は女将のお通夜になるのだが、ここに現れるのが、かつてこの女将を師匠と取り合ったという会社の社長(堺正明)である。この人は今はタクシーの運転手をしているのだが、なかなか風流な男で都都逸や小唄がいける。そこで橋太の提案で歌合戦が始められるのであるが、この「歌」のものすごいのなんの・・・。 この映画は成人指定なのであるが、それは死体を躍らせたりするという不謹慎な内容が含まれているからだと思っていたら、そうではなかった。実はこの「歌」ではないだろうか?とにかくココには書けないような歌で埋め尽くされるのである!! 最後はしみじみと・・・ 終わってみればこの映画、実は、師匠と弟子たちのつながりの強さを描いているように思う。 たとえ家族であっても、これほど暖かい心のこもったお通夜は出来ないだろうと思うのだ。こんな愛にあふれたお通夜をしてもらえたら亡くなった方は本当に幸せだと思う。お通夜というのは残された人がしてあげるものだが、残された人々にどんな通夜をさせるかは生前の本人の生き様というか、人間性なのだと思う。本当に愛されたからこそ、こんなお通夜を営んでもらえるんだし、本当に愛されるような人間だったのだろうと思う。 この映画を見てしみじみと、自分の生き方はこれでいいのかなぁなんて、思わずにはおれない映画だった。 2007.05.13 Sunday 23:54
挙動不審な青年とおばさまたち
GWでの出来事
日本のバカンスといえばやはりゴールデンウィークだろうか・・・。 お盆はバカンスとはちと違うような気がするからね。 さて、そのゴールデンウィークにも私は健気に仕事をしていたのである。 そう、あれは5月6日のことであった。 私は飛騨へと出張で向かっていた。 行く先は飛騨古川なのであるが、名古屋から高山線の在来線特急で2時間30分ほどの距離である。 時々、高山で特急は終わり、そこから先は在来線普通列車乗り換えということがある。 今回もたまたまそういうやつに乗り合わせていて、高山からローカル線で3つ先の古川まで乗り換えを行った。 偶然にも関西のおばさまが・・・。 私が乗った席のひとつ進行方向寄りのボックスに関西弁のおばさま3人組が陣取ってわいわいとやっている。 じつにゴールデンウィークらしい光景ではある。 どうもこのにぎやかなおばさまたちの話を聞いていると、時々聞き覚えのある地名や店の名前が出てくる。 「ん?」と思ってよ〜く注意して聞いていると、どうも私のご近所さんらしい! どおりで知ったお店の名前や地名がちらほら出てくるわけだ。 ひょっとして知っている人かもしれない・・・。 恐々そっと顔を覗いてみる・・・。 「ほっ」 知らない顔だ。 一安心、一安心!と思っていると、そこに高校を出たばかりぐらいの一人の青年が乗って来た。 挙動不審な青年の登場 列車内はがら〜んとしているのに、うろうろしてなかなか着席しない。 切符を見ながら、車内をうろうろしている。 通路のところにぼ〜っと立ってみたり・・・空席が沢山あるのに座ろうともせずに、立ったままでガイドブックを見たり・・・と、どうも彼の行動は普通ではないのだった。 何をしているのだろうと思っていると、意を決した彼は急に、にぎやかな関西のおばさまのところに座ろうとするのだ。 驚いたのが関西のおばさん3人組である。 「え?なに?ちょっとあんた?」 すると青年が強引に座りながら、なにやらつぶやいている。 「え?指定席?これが?」 「でも、あんた、これってローカル線でしょ?」 「これに指定席ってあるの?」 「ほんと〜?」 と大きな声。 しかし、それに動じない挙動不審な青年は切符を差し出して、 なにやら小声で言っている。 「あら、15のCだって、やだ、ホントだ。あら、ごめんなさい」 その席は15のABCDというボックスなのであった。 そそくさと荷物をまとめておばさまたちは11のABCDのボックスへと移動した。 本当に指定席なの!? それで終わったに見えたのだが3秒後、おばさまの一人が青年のところへとやって来た。 「ちょっと、あなた、これって本当に指定席なの?切符をもう一度見せなさいよ」 「あら、15のCね。でも、じゃぁ、私たちは3人ともCの11よ。どういうこと?3人でひとつの席に座れっていうことなの?変じゃない?どういうこと?」 と青年に詰め寄る。 さぁ、困ったのは青年である。 どうしたものか、青年は荷物を持って、また、車内をうろうろし始めるのであった。 もともと、これはローカル線であって、全席自由である。 青年は一時間後の特急の指定席券を持って、その一時間前の普通に乗ってきただけなのだ、というのが私の推測。 おばさんの言うCの11というはクレジットで発券した記号であろうかと思う。 大体、指定席にCの11などというものはない。 通常は11のCである。 ことの真相やいかに・・・ するとちょうどひとつ目の駅に到着した。 さぁ、困り果てた青年は運転手のところに行って、なにやら質問している。 運転手が時刻表を青年に見せた、すると青年はあわてて下車。 雨の降りしきる中を反対側のホームへと急いだのである。 高山まで戻ろうということだ。 つまり時間を間違えてしまったことを指摘されたわけだ。 しかし、戻る必要などないのに・・・。 あと二つで古川だし、どっちみち一時間後の特急だって古川行きなんだから・・・。 しかし、あと10分で古川に到着するのに、間違えて乗車したことと 関西のおばさんに詰め寄られたことで頭に血が上ったのであろう。 すっかりパニックしてしまい、反対側のホームへと走ったのであった。 しかし、反対側のホームは特急列車が通過するだけで停車せず、しかも、無人駅だったために、彼の話を聞いてくれる駅員もおらず、雨の中に立ちすくむ青年の哀れ。 それを尻目に、私とご近所のおばさんを乗せた古川行きは発車したのである。 そぼ降る雨の中、冷たいおばさまの視線を浴びながら、あの青年の心は深く傷ついたであろうことは言うまでもない。 恥ずかしさと自分の愚かさとで身の置き場がなかったのではないだろうか。 そんな思いを胸に、私は一路古川へと向かうのであった・・・。 終わり。 |
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