Kenichi's Time Out !

最近なにかいいことないかしら?
素敵なクラシックCDや本などの紹介とちょっとおもしろい話をUPしております。
<< March 2024 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>
今、注目はこれだっ!!
RECOMMEND
Three Primary Sounds
Three Primary Sounds (JUGEMレビュー »)
Three Primary Colors
若手3人組みユニットのデビュー。きらめくギターサウンドにはまること間違いなし。
RECOMMEND
吉松隆:プレイアデス舞曲
吉松隆:プレイアデス舞曲 (JUGEMレビュー »)
田部京子,吉松隆
遠くの星の光を見つめるような気持ちになります。美しく輝く星ぼしに思いをはせましょう。
RECOMMEND
ヴィヴァルディ:協奏曲「四季」
ヴィヴァルディ:協奏曲「四季」 (JUGEMレビュー »)
ムター(アンネ=ゾフィー),ヴィヴァルディ,タルティーニ,トロンヘイム・ソロイスツ
表現することに集中したムターの意欲作衝撃ライブ
RECOMMEND
Satisfaction
Satisfaction (JUGEMレビュー »)
INO hidefumi
猪野秀史のデビューアルバム。フェンダーローズ・エレクトリックピアノといえば一昔前のなく子も黙る名機。このビンテージものの電気ピアノのダークでメロウなサウンドが堪能出来る一枚。彼のアルバムはこれが最高!
Kenいち押しのサイトはこちら
PHSはここまで進化した!! ウィルコムネットショップ

素敵な暮らしを演出する住商オットー Otto オットー・オンラインショップ

意外に便利な通販食材はこれ Oisix(おいしっくす)

肌の手入れはやっぱりDHC! DHCオンラインショップ
ちょっと素敵なお勧めリンク集
私のお勧めサイト
ホテルの手配は断然ココ! 宿・ホテル予約ならじゃらんnet
安くて便利なソフトはソースネクスト
ソースネクスト
私も愛用しています

英会話なら定評のあるアルク!
アルク・オンラインショップ
映画やドラマを見ながらピザ
ドミノ・ピザ【PC向けサイト】
スキナーのセミナー案内
LINKS
PROFILE
SEARCH
<< 不思議な髪の毛 | main | Angel Plays Soul >>
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

| スポンサードリンク | - | - | - |
及川浩治ピアノリサイタル

もうひと月ほど前になるが、2月19日、神戸文化ホールで及川浩治さんのピアノリサイタルがあった。
この日はアフタヌーンコンサートということで平日の午後からだった。
いわゆるマチネというものだが、この手のコンサートは当然のことながらおばさまたちが多い。
拍手のタイミングが通常のコンサートでhありえない場所で起きたりして、
クラシックを聴きなれていない客も多いことをうかがわせた。



この日のプログラムは及川さんがここ一年近く演奏しているものだから、
相当にこなれていて逆に癖が付いているということもある。
しかし、それはそれで楽しみの一つでもある。
はたしてどんな演奏を聴かせてくれるのだろうか。

まず手始めはショパンのノクターン第16番変ホ長調Op.55-2
いきなり硬い表情で現れてすぐに演奏に取り掛かる。
結構、激しい演奏になって終了するや、楽屋へ一旦戻り、出直してくる。

相変わらず硬い表情で演奏したのはマズルカで、
ト短調Op.67-2
ロ短調Op.30-2
変ロ短調Op.24-4
イ短調Op.67-4
嬰ハ短調Op.63-3
ヘ短調Op.68-4
曲の間を開けずに続けて演奏したので、
ずいぶん長い曲だと思った客もいたのではないかと思う。
ここで拍手。
後ろの席のおやじがいびきをかいて寝込んでいたのに、
となりに座っている奥さんが起こそうとしないのには腹が立った。

ちょっと横を向いて鼻をかみ、深呼吸をしてすぐに演奏再開。
ショパンのバラード゙第1番ト短調Op.23
冒頭のところにちょっと癖が感じられたが、ほぼ素直な素晴らしい演奏であった。
すぐにスケルツォ第2番変ロ短調
ぐんぐん盛り上がる演奏で沸騰した感じである。
ここで拍手。
休憩に入る。

中入り後はスクリャービンの2つの詩曲Op.32
性格の激しい曲である意味及川さんらしいかもしれない。
相変わらず硬い表情で現れ一礼するなりいきなりの演奏だった。

お待ちかねのラフマニノフは前奏曲ニ長調Op.23-4と前奏曲ト短調Op.23-5で
いかにもロシアだなぁという少々田舎くさい旋律が激しいリズムの中で揺れ動いていた。
やはりラフマニノフは及川さん向きのレパートリーだと思う。

そしてリストのラ・カンパネラ
でも、これはブゾーニ編でいわゆるリスト編とは違う。
少々興ざめの演奏。どうせならリスト編のをやって欲しかった。

続いての愛の夢は第1番,第2番,第3番と連続で演奏された。
愛の夢は1番、2番を演奏する人は少なくとてもよい機会だった。
後ろの席のおじさんが「1番、2番は知らんなぁ」とつぶやいて、
となりに座っている奥さんに「しーっ!」と注意されていた。

最後はダンテを読んで(ソナタ風幻想曲)
時には流血事故も起きるこの激しい曲を最後にもってくるところは及川さんらしい。
でも、おそらく相当に疲労しているはずだから、これはやめたほうがよいのでは?
と、個人的には思ったりするんである。
演奏が終わるやすぐに立ち上がるのも及川さんの独特の世界だが、
それに応えるようにまさに割れんばかりの拍手であった。

アンコールは壺をちゃんと押さえていて、
ご存知ラフマニノフの前奏曲嬰ハ短調「鐘」
これなどはまさに及川さんのために作られたような曲。
静寂に始まり激しく沸騰しやがて静寂に戻る。
実によく書けた曲だ。
もう一曲はショパンのノクターンの3番だったと思う。
無難に終了して、退場。

サイン会では非常ににこやかに応対しており、優しい表情になっていた。
演奏中の緊張した硬い表情の及川さんとは別人のような優しさである。
握手をするととても柔らかい手。
この手であの激しい演奏をするのかと・・・・、なかなか鍛えているんだなぁ。

実家が宮城県であることを伝えると「おう、そうですか!」と素敵な笑顔を返してくれた。

もうすっかり元気になった及川さんに会えてよかった。

JUGEMテーマ:音楽

 
| Kenichi.Asano | 及川浩治 | comments(0) | - |
スポンサーサイト
| スポンサードリンク | - | - | - |